Kremlin.ru.via Wikimedia Commons

中ロ離間戦略を
―― 対ロエンゲージメントのポテンシャル

アンドレア・ケンドール=テイラー  新アメリカ安全保障センター 大西洋横断安全保障プログラム ディレクター デヴィッド・シュルマン 共和党国際研究所 シニアアドバイザー

China and Russia’s Dangerous Convergence
How to Counter an Emerging Partnership

Andrea kendall-Taylor 新アメリカ安全保障センターのシニアフェローで、欧米安全保障プログラムのディレクター。ジョージタウン大学外交学部教授(非常勤) David Shullman 共和党国際研究所のシニアアドバイザーで、新アメリカ安全保障センター欧米安全保障プログラムのシニアフェロー(非常勤)。ジョージタウン大学外交学部教授(非常勤)

2021年6月号掲載論文

中国とロシアの利益の重なり合い、軍事力その他の分野での相互補完性は、アメリカのパワーに対する両国の脅威をたんなる足し算以上に大きくしている。中国は、ロシアとの関係を利用して軍事力のギャップを埋め、技術革新を加速し、アメリカのグローバルリーダーシップを切り崩そうとしている。一方、国際社会で周辺化されていくことを警戒するモスクワは、アメリカがロシアと交渉せざるを得ないと考える環境を作り出そうと考え、北京との関係をそれを強化するための手段とみているようだ。例えば、中国に洗練された兵器を販売することで、モスクワはそうした関係の構築を模索してきた。ワシントンは関係の強化へと両国を向かわせるような行動を避けつつ、中ロの接近と協調をいかに制約するかをクリエーティブに考える必要がある。

  • 相互補完政策
  • 新たなつながり
  • 対ロエンゲージメントを
  • 従属に代わる選択肢

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2021 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top