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パンデミックとデジタルなつながり
―― 貧困国におけるコミュニティパワー

リチャード・セネット コロンビア大学 資本主義社会センター・シニアフェロー

Can Covid-19 Change the Welfare States? Without Government Support, Communities Tale Charge if Their Own Case

Richard Sennett アメリカの社会学者。国連気候変動・都市プログラム(UN Proguramu on Climate Change)のシニアアドバイザー、コロンビア大学資本主義と社会研究所のシニアフェロー、マサチューセッツ工科大客員教授(都市研究)。

2020年12月号掲載論文

世界の貧困地域における感染者にとって、唯一の対策は(隔離や)行動規制だけであることが多い。地元の医師や看護師でさえ外科用手袋やその他の防護具を調達できずにいる。こうして、貧しいコミュニティは、最後の手段としてオンラインネットワークを、医療ケアの代わりとして使うようになった。もちろん、人工呼吸器や高度な治療薬を代替できるわけではない。それでも、かつては存在しなかった「つながり」という、非常に重要な社会サービスが提供される。こうして、互いに支援サービスを提供し、小額の送金を確認し、地方を含む遠くにいる家族とつながることができる。貧しいコミュニティは、オンラインネットワークを利用して、日常的なリスクを軽減し、パンデミックとその後のロックダウンが必然とする不況と孤立に対処していくだろう。

  • つながりという希望
  • 絶望的な医療格差と人々のつながり
  • 新しいネットワーク

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