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米新政権への北京の期待と不安
―― 米中関係のリセットは可能か

チェン・リー   ブルッキングス研究所中国センター ディレクター

Hopes and Doubts in Beijing Resetting U.S.- Chinese Relations Won’t Be Easy

Cheng Li ブルッキングス研究所中国センターの所長で、外交政策プログラムのシニアフェロー。Middle Class Shanghai: Reshaping U.S.-China Engagementを近く出版予定。フォーリン・アフェアーズでは「変化する中国人の対米イメージ―― 米中関係の好転が期待できぬ理由」(2018年11月号)を発表している。

2020年12月号掲載論文

米大統領選挙後の中国のソーシャルメディアは全般的に安堵と楽観主義にあふれていた。バイデン次期政権の誕生を歓迎していた。だが、そうした楽観ムードも短期間で変化するかもしれない。4年前、北京はトランプ大統領誕生を同様に歓迎していたからだ。北京の指導者の多くは、トランプのことを一緒に何かを達成できるビジネスマンとみていたが、これは希望的観測にすぎなかった。中国の外交エスタブリッシュメントは、警戒と慎重さを維持しつつも、バイデン政権の誕生で関係が改善すればよいと考えている。だが、トランプの対中政策を形作った条件の多くがいまも存在するだけに、米中という超大国間関係のリセットはそう簡単ではないだろう。

  • バイデン政権と中国
  • トランプ問題
  • バイデンへの期待
  • 米中関係のリセットはできるか
  • 和解への希望

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