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米警察による殺人と人種差別
―― 警察改革の世界的教訓

ローレンス・ラルフ プリンストン大学人類学教授

To Protect and to Serve Global Lessons in Police Reform

Laurence Ralph プリンストン大学人類学教授、同大学国際警察センター所長。著書にThe Torture Letters: Reckoning With Police Violenceがある。

2020年10月号掲載論文

非白人の容疑者を殺害したアメリカの警官の多くは「身の危険を感じたため」と弁明する。1985年に最高裁が、容疑者が警察官その他の者に脅威(身の危険)を与えたときには、警察官は殺傷能力のある武器を使用できるとする判断を示して以降、こうした弁明がスタンダードになった。アメリカの警察による最悪の権力乱用が変わらないのは、銃の蔓延や地方分権型の警察活動、あるいは連邦政府による監督の欠如だけが理由ではない。いまやブラック・ライブズ・マター(BLM)運動の要求は、警察の改革から予算削減、あるいは警察の廃止へとエスカレートしている。実際、現在警察に費やされている何十億ドルもの資金を、医療、住宅、教育、雇用の提供に向けるべきだと主張する活動家もいる。・・・

  • 世界の警察改革に学ぶ
  • 身の危険を感じたから・・・
  • 世界の警察と比べると
  • 複雑な要因

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