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サウジアラビアとMBSの野望の終わり?
―― 壊滅的事態を避けるには

F・グレゴリー・ゴースIII  テキサスA&M大学教授

The End of Saudi Arabia’s Ambition MBS Must Cut His Losses to Avert Catastrophe

F. Gregory Gause III アメリカの政治学者で、中東研究者。テキサスA&M大学の教授で、同大学公共政策大学院国際関係学部教授。フォーリン・アフェアーズでは、「次期サウジ国王の野望と夢―― 壮大な社会・経済改革の行方」(2018年6月号)を発表している。

2020年9月号掲載論文

パンデミックと原油価格崩壊という難局のなか、サウジの財政赤字は急増し、企業も迷走を続けている。ハッジ(メッカ巡礼)の規模も大幅に制限され、王国の士気は低下している。原油価格が1バレル当たり約40ドルに戻っても、サウジは財政バランスを取るために必要な歳入の半分しか得ていない。どうみても、コストのかかるイエメンへの軍事介入、ビジョン2030の壮大なプロジェクトを見直すべきタイミングだろう。しかもトランプ政権とサウジ王室との関係はアメリカ国内で激しく批判されている。ムハンマド皇太子にとって、トランプファミリーとの関係はプラスに作用したかもしれないが、2021年に誕生するかもしれない民主党政権への対応も考えておく必要があるだろう。

  • 王国の士気の低下
  • プロジェクトの見直しを
  • パンデミックと国内雇用
  • 対米関係

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