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デジタル人民元とドル
―― 脅かされる米ドルの覇権

アディティ・クマール  ハーバード大学ケネディスクール ベルファー・センター  エグゼクティブディレクター エリック・ローゼンバッハ  ハーバード大学ケネディスクール ベルファー・センター 共同ディレクター

Could China’s Digital Currency Unseat the Dollar? American Economic and Geopolitical Power Is at Stake

Aditi Kumar ハーバード大学ケネディスクール ベルファー・センター エグゼクティブディレクター Eric Rosenbach ハーバード大学ケネディスクール ベルファー・センター共同ディレクター、元米国防次官補

2020年7月号掲載論文

一帯一路を通じて世界のインフラプロジェクトに資金を提供している北京が、途上国の金融インフラに投資すれば、この構想を補完する「デジタル一帯一路」を構築できるし、中国と大規模な輸出入関係にある企業に、アリペイを使って「デジタル人民元」で取引するように促すこともできる。実際、中国のデジタル通貨を利用できるようになれば、(経済制裁の対象にされても)テヘランはドル建ての取引と決済、そして米金融機関を迂回できるようになる。迫りくる「デジタル通貨の時代」における経済的優位を守るには、ワシントンは直ちに行動を起こす必要がある。競争力のあるデジタル通貨をワシントンが開発できなければ、情報化時代におけるアメリカのグローバルな影響力は大きく損なわれることになるかもしれない。

  • デジタル人民元の脅威
  • デジタル通貨の本質
  • ドルに代わる決済システム
  • 電子版「一帯一路」
  • デジタルドルの開発を

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