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米軍の選択的撤退を
―― 現状維持と全面撤退の間

トーマス・ライト ブルッキングス研究所 米欧センター所長

he Folly of Retrenchment Why America Can’t Withdraw From the World

Thomas Wright ブルッキングス研究所米欧センター所長。国際秩序・戦略プロジェクトシニアフェロー。最近の著書にAll Measures Short of War: The Contest for the Twenty-first Century and the Future of American Powerがある。

2020年4月号掲載論文

グローバルな関与からの撤退を求める立場が大きな流れを作り出しつつある。だが、それを追い求めるのは重大な過ちだ。必要なのは、外国でのコミットメントを「慎重に刈り込むこと」であって、数十年にわたってうまく機能してきた戦略を無条件に破棄することではない。現状維持でもない。アメリカの中東戦略に苛立つのは理解できる。しかし中東を理由に世界からの全面的撤退を模索するのは、ヨーロッパとアジアに関与することからアメリカが確保している恩恵を無視することになる。これらの地域には明確な目的と強力なパートナー、そして共有する利益が存在する。本当に重要な関与とそうではない関与を見分ける必要がある。

  • 撤退か関与の継続か
  • 関与からの撤退で何が起きるか
  • 米軍が撤退すれば
  • 中国という課題
  • 選択的ディスエンゲージメント

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