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中国共産党とフェミニスト
―― 国と社会と女性運動

スーザン・グリーンハル ハーバード大学研究教授(中国研究)
王曦影 北京師範大学教授

China’s Feminist Fight #MeToo in the Middle Kingdom

Susan Greenhalgh ハーバード大学研究教授(中国研究)。
Xiying Wang 北京師範大学教授。

2019年9月号掲載論文

中国の若いフェミニストたちは、家庭内暴力を取り締まる法制定を求め、メディアと文化における女性に対するハラスメント、攻撃、蔑視を批判し、大学入学・雇用・職場おける性差別に対する不服を唱えてきた。だが、この国では、許されることと許されないことの境目は常に動いている。新たな人物を逮捕するたびに、党と国家はこのみえない線を動かしている。フェミニスト運動を展開した5人の中国人女性、「フェミニスト・ファイブ」は、自分たちの活動が境界線の安全な側にあると思っていたが、治安当局はそれが許容できない側にあると判断した。こうして「フェミニズム」という言葉は軽蔑語にさえなった。中国のマスメディアは、フェミニストを社会でもっとも魅力のない女性として描き、フェミニストの書いたものはネット上で日常的に攻撃され、検閲されている。現在の中国は、毛沢東期のスローガン、「女性は天の半分を支えている」からは程遠い状況にある。

  • フェミニスト・ファイブ
  • 国と女権運動
  • なぜフェミニストになったか
  • 天の半分を支える女性

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