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米外交と同盟関係を支える価値
―― アメリカ・ファーストのコストは何を意味するか

コーリー・シャーキー 英国際戦略研究所 副局長

Back to Basics
How to Make Right What Trump Gets Wrong

Kori Schake 英国際戦略研究所副局長。米国防総省、国務省、国家安全保障会議などを経て現職。著書にThe Transition From British to American Hegemonyがある。

2019年6月号掲載論文

トランプは無遠慮かつしばしば下品な表現で米外交の伝統を批判し、長年にわたって維持されてきた原則に対する疑問をうまく描き出した。だが、既にトランプ外交は米主導の秩序を支えてきた価値と原則を解体すれば、米戦略がどのような事態に陥るかを白日の下にさらし、逆にそうした価値や原則の重要性を立証している。「アメリカは絶望的なまでにつけ込まれ、過剰な任務を抱え込まされている」と考えるのを止め、多くの国が恩恵を手にできる結果を確保することで、目的を実現すべきであり、そうすれば、強制の必要性は低下し、考えを共有する諸国の責任分担も促すこともできる。重要なのは、一部で刷新が必要だとしても、伝統的な外交的価値と原則へ立ち返ることだ。

  • 新しい外交ビジョンとは
  • かつてない困難は本当か
  • 過剰関与から後退へ
  • 外交の基本に立ち返る
  • 外交と軍事力の間
  • 復活した開放性への支持

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