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独裁者と欧米コンサルタント企業
―― その功罪をどう判断するか

カルバート・W・ジョーンズ  メリーランド大学 カレッジパーク校行政学部助教

All the King’s Consultants
The Perils of Advising Authoritarians

Calvert W. Jones メリーランド大学カレッジパーク校行政学部助教。このエッセーはワールド・ポリティックス誌に掲載された“Adviser to the King: Experts, Rationalization, and Legitimacy”からの抜粋。

2019年6月号掲載論文

中国からサウジアラビアまで、権威主義体制の指導者たちは、欧米諸国のトップクラスのコンサルティング企業、大学、シンクタンクの専門家への依存を高めている。2018年、ニューヨーク・タイムズ紙が、マッキンゼーが抑圧的で政治腐敗にまみれた体制との顧問業務を交わしていることを批判的に報道したことで、これが社会問題化した。欧米の専門家が中国やサウジのような国の独裁者にアドバイスを与えるのは問題があると考える人もいるし、そのアドバイスが、権威主義体制による反体制派の抑圧や人権侵害を助長する場合はなおさらだろう。但し、コンサルタントたちは、一部の批判派が考えているほどは権威主義体制を支えてはいない。実際には、国際的な専門家の存在が独裁者の国内における支持を低下させ、体制を弱体化させて、正統性を低下させている可能性もある。・・・

  • 独裁者と欧米の専門家
  • 権威主義社会におけるアドバイス
  • 専門家を民衆はどうとらえるか
  • コンサルタント

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