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ブレグジット後のヨーロッパ
―― 統合の本来の目的に立ち返るには

マティアス・マタイス ジョンズ・ホプキンス大学 高等国際関係大学院(SAIS)助教(国際政治経済学)

Europe After Brexit ―― A Less Perfect Union

Matthias Matthijs ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院(SAIS)助教(国際政治経済学)、『ユーロの未来The Future of the Euro』共同編集者。

2017年3月号(掲載予定)掲載論文

欧州統合プロジェクトの設計者たちが欧州連合(EU)の現状をみれば、さぞや落胆するだろう。1950年代にエリートたちがヨーロッパ経済共同体(EEC)を創設したのは「第二次世界大戦後のヨーロッパで国民国家システムを再生するためだった」からだ。当時は、主権国家は段階的に市場を開放するが、国内経済が悪化したときに対処できるように、国家に一定の自己裁量権を残すというコンセンサスが存在した。だが1980年代半ばにヨーロッパのエリートたちは、統合によって国民国家システムを強化するのではなく、新しい超国家的統治システムの構築へとギアを入れ替えた。そしていまやイギリスがEUからの離脱を選んだことで、EU史上最悪の政治危機が引き起こされつつある。欧州の指導者たちは、統合の目的を新たに描き、統合プロセスの管理メカニズムを再確立する必要があるだろう。

  • ブレグジットのバランスシート
  • ヨーロッパ危機のルーツ
  • 超国家機構への道
  • 大いなる実験
  • 統合路線の継続
  • 東方拡大と移民危機
  • 統合の管理権を取り戻す

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