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平壌との交渉しか道はない
―― トランプと北朝鮮

ジョン・デルーリ 延世大学准教授(中国研究)

Trump and North Korea ―― Revising the art of the Deal

John Delury 北朝鮮問題の研究者で、延世大学准教授(中国研究)。

2017年3月号掲載論文

北朝鮮の指導者が経済を第1に据え、経済開発のために国を開放するとすれば、「自分の国内での地位が安泰であると確信し、外国からの脅威を相殺できると自信をもったとき」だけだろう。したがって、ワシントンが朝鮮半島における平和の実現を望むのなら、北朝鮮経済を締め上げたり、金正恩体制を切り崩す方法を探したりするのを止め、平壌がより安心できる環境が何であるかを考える必要がある。国の崩壊を心配しなくてよくなれば、北朝鮮の民衆も、生き延びることよりも、繁栄を享受したいと考えるようになる。欠乏を和らげ、外の世界と彼らを遮断している壁を崩すことで、世界は北朝鮮民衆の多くを救うことができる。したがって、トランプがまず試みるべきは、アメリカが安全を保証することを条件に、北朝鮮の核開発プログラムの凍結を交渉することだろう。金正恩を経済開発に向かわせ、遅ればせながら北朝鮮に変革の道を歩ませるには、この方法しかない。

  • 平壌との取引を
  • 先軍政治から経済開発へ
  • 合意への見取り図
  • 経済成長への道筋
  • 批判にどう対処するか

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