Sergey Nivens / Shutterstock.com

情報収集技術の進化が外交と政治を変える
―― 秘密なき外交の時代

シィーン・P・ラーキン /米外交問題評議会 ミリタリーフェロー(米空軍大佐)

The Age of Transparency
―― International Relations Without Secrets

Sean P. Larkin米空軍大佐、外交問題評議会(CFR)ミリタリーフェロー。米空軍参謀本部の情報・監視・偵察部長の補佐官を務めた。

2016年6月号掲載論文

インターネットやソーシャルメディアだけではない。誰もが、衛星画像やドローンがもたらす高度な情報を利用できる時代になった。ジャーナリストやNGO、ブロガーたちは、今後、クラウドソースのデータを使って、これまで以上に戦争犯罪を発見し、政府の欺瞞を暴くようになり、生体認証システムで秘密工作員の正体さえも特定できるようになる。政府は情報漏洩や内部告発にますます苦慮することになるだろう。もちろん、今後も、守られる機密情報もあるが、ユビキタスな監視活動によって、政府の活動の多くが白日の下にさらされ、その活動は内外の監視や批判を受けやすくなる。指導者はその決断について、これまで以上に説明責任を問われるようになるだろう。

  • 淘汰された秘密外交の時代
  • 条約に即した情報収集の限界
  • 衛星による情報収集と拡散
  • デジタルな監視
  • ユビキタスな監視の拡大

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2016 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top