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長期停滞を恐れるな
―― 重要なのはGDPではなく、
生活レベルだ

ザチャリー・カラベル エンベスネット グローバル戦略統括者

Learning to Love Stagnation
―― Growth Isn't Everything―Just Ask Japan

Zachary Karabell アメリカのエコノミストで投資家。歴史家、作家としても活動している。リバートゥワイス・リサーチ会長、エンベストネットのグローバルストラトジー統括者。著書にThe leading Indicator: A short History of the Number that Rule Our World がある。フォーリン・アフェアーズ誌で「主要経済指標という幻―― ビッグデータ時代の経済指標を」を発表している。(フォーリン・アフェアーズ・リポート2014年4月号掲載)。

2016年3月号掲載論文

先進国は依然としてデフレから抜け出せずにいる。中国は(投資主導型経済から)消費主導型経済への先の見えない不安定な移行プロセスのさなかにある。しかも、所得格差の危険を警告する声がますます大きくなり、経済の先行きが各国で悲観されている。だが、この見立ては基本的に間違っている。GDP(国内総生産)はデジタルの時代の経済を判断する適切な指標ではないからだ。GDPに議論を依存するあまり、世界的に生活コストが低下していることが無視されている。生活に不可欠な財やサービスの価格が低下すれば、賃金レベルが停滞しても、生活レベルを維持するか、向上させることができる。デフレと低需要は成長を抑え込むかもしれないが、それが必ずしも繁栄を損なうとは限らない。これを、身をもって理解しているのが日本だ。世界は「成長の限界」に達しつつあるかもしれないが、依然として繁栄の限界は視野に入ってきていない。

  • GDP依存の弊害
  • 低下する財とサービスの価格
  • 日本シンドロームからポスト成長モデルへ
  • アメリカの格差と所得の停滞
  • 失速した新興市場
  • 「成長の限界」VER2

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