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トルコの対シリア戦略とヌスラ戦線
―― なぜトルコはテロ集団を支援するのか

アーロン・ステイン 英王立防衛安全保障研究所アソシエートフェロー

Turkey's Evolving Syria Strategy

Aaron Stein 英王立防衛安全保障研究所アソシエートフェロー。イスタンブールにある経済・外交政策研究センター(CEFPS)のプログラム・マネージャー(核不拡散担当)。専門はトルコ、中東の政治と核不拡散など。

2015年3月号掲載論文

トルコ政府がシリアのアサド政権へのアプローチをそれまでの関与政策から強硬策へと見直したのは2011年9月。それまで、アサドに対して改革を実施して国内を安定させるように働きかけてきたトルコ政府も、この時期を境に、シリアの独裁者を追放する地域的な試みに積極的に関与するようになった。シリアとの国境地帯に緩衝地帯を設けて、反政府勢力に委ね、自由シリア軍がアサド政権に対抗できるライバル政府を樹立することを期待したが、アメリカと湾岸諸国がこの構想に反対し、計画は頓挫する。こうしてトルコ政府は2012年の晩春以降、アレッポをターゲットにした反政府勢力による攻撃の組織化に乗り出した。自由シリア軍による作戦行動を支援しようと、トルコとカタールは(アサドとの戦いで自由シリア軍と実質的に共闘関係にあった)ヌスラ戦線と直接的に接触するようになった。・・・

  • 対シリア強硬策へ
  • 段階的エスカレーション
  • ヌスラ戦線との共闘へ
  • イスラム国との関係

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