Frederic Legrand - COMEO / Shutterstock.com

フランスのアルジェリア人
―― フランス紙銃撃テロの教訓

ロビン・シムコックス  ヘンリー・ジャクソン・ソサエティ リサーチフェロー

The Battle from Algiers

Robin Simcox  イギリスの外交シンクタンク、ヘンリー・ジャクソン・ソサエティのリサーチフェローで、専門はテロと国家安全保障、イギリスにおけるテロリズム、アルカイダとその関連組織、イスラム主義など。

2015年2月号掲載論文

17人が犠牲になった2015年1月のフランス紙銃撃テロは、イスラム過激派がフランスを対象に実施した初めてのテロではない。実際には、1995年以降、フランスで起きたイスラム過激派のテロによって12人を超える人が犠牲になり、数百人が負傷している。しかも、これはフランスに留まる話ではない。最近の歴史から明らかなのは、ジハーディストが攻撃を正当化する大義をつねに見いだすということだ。2011年のフランスによるリビア介入でなければ、2013年のマリへの介入が大義に持ち出される。外交政策でなければ国内政策が、ヘッドスカーフ(ヒジャーブ)の公共空間での禁止でなければ、侮辱的な風刺画を描いたことが攻撃の大義にされる。この理由ゆえに、今回のテロ攻撃から教訓を学ぼうとしても、それを政策として結実させるのは難しい。テロリストは攻撃を常に正当化しようとする。・・・

  • フランスのアルジェリア移民
  • フランスとイスラムテロ
  • 刑務所で拡散するイスラム過激主義
  • 社会同化政策の破綻?
  • イスラム過激主義は終わらない

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