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プーチン世代の若者たち
―― ロシアエリート予備軍の現状維持志向

サラ・E・メンデルソン  戦略国際問題研究所 人権イニシアチブ・ディレクター

What to Expect From Russia's Future Leaders

Sarah E. Mendelson  戦略国際問題研究所人権イニシアチブ・ディレクター。過去に米国際開発庁(USAID)の民主主義・紛争・人道支援局参事官(2010―14)

2015年2月号掲載論文

ロシアのエリート校の大学生たちは政治に対して非常に懐疑的であるにも関わらず、強い現状維持志向をもっている。彼らの関心は大学でいい成績をとって、政府か大手企業に就職することだけで、チュニジアやウクライナなど世界中で若者が自由と尊厳を求めて抗議行動を起こしていることについて、感銘を受けることはない。むしろ大衆運動は自発的には起きないと考えている。要するに、反政府運動はアメリカが裏で糸を引いているというプーチンの確信を、彼らも共有している。こうした若手エリート層の台頭は、ロシアにおける民主主義の覚醒を少なくとも一世代にわたって遅らせることになるだろう。

  • ロシアのミレニアム世代
  • 矛盾する思想と行動
  • 政治的行動主義への無関心
  • そしてプーチン体制は続く

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