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ウクライナにおけるロシアの戦争
―― 撃墜事件が明らかにしたロシアの軍事介入

アレクサンダー・J・モティル ラトガース大学教授(政治学)

War Comes to Ukraine

Alexander J. Motyl ラトガース大学教授(政治学)。専門はウクライナ、ロシアの政治など。コロンビア大学、ハーバード大学での教職を経て現職。

2014年8月号掲載論文

マレーシアの民間航空機撃墜事件によって、アメリカとヨーロッパは不快な現実を直視せざるを得なくなった。それはロシアが実質的にウクライナとの戦争に関与していることだ。もはやウクライナ軍が戦っている相手は、国内の武装勢力・分離主義勢力ではない。そこにいるのはロシア軍の指揮統制下にあるロシアの兵器で武装したロシア兵だ。これまでヨーロッパ人が長く想定していなかった本当の戦争が、現にヨーロッパ大陸の東端で起きている。

  • 民間航空機撃墜
  • 親ロシア派という名のロシア軍

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