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黒海をめぐるロシアとトルコの歴史的攻防
―― ロシアのクリミア編入とトルコの立場

アキン・アンバー カディルハス大学准教授

Ankara to Black Sea

Akin Unver プリンストン大学講師(トルコ・中東研究)を経て、現在はカディルハス大学准教授。トルコで生まれ、大学院教育をイギリスで受けた。EU、トルコ外務省で政策立案にも関わっている。

2014年7月号掲載論文

クリミアは歴史的にみても、ロシアとトルコのパワーバランスを左右する戦略的要地だった。18世紀のクリミア・ハン国併合によってクリミアを手に入れたロシアは、海軍の活動範囲を黒海からエーゲ海、地中海へと急速に拡大していった。一方、ヨーロッパ諸国は、ロシアの拡大主義の動きをボスポラス海峡、ダーダネルス海峡へと押し返そうとした。このせめぎ合いが、1853―56年のクリミア戦争につながっていく。トルコの視点でみれば、今回のロシアのクリミア編入はロシアの歴史的拡大主義のパターンに合致している。今後、ロシアがともに資源地帯である黒海から地中海へと活動範囲を増強していく可能性は十分にある。トルコが生き残るための唯一の選択肢は、今も昔も同盟国と協調することであり、そのためには、欧米から信頼できるコミットメントを引き出す必要がある。

  • 黒海とクリミア
  • 第一次世界大戦とロシアとの関係
  • スターリンの要求とNATOへの参加
  • 復活した黒海をめぐる攻防
  • 黒海から地中海、そして天然ガス資源
  • トルコを左右するヨーロッパの決意

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