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米中露・新戦略トライアングルで 何が変わるか

デビッド・ゴードン  ユーラシアグループ・ グローバルマクロ分析ディレクター
ジョーダン・シュナイダー  ユーラシアグループ リサーチャー

Treacherous Triangle

David Gordon  ユーラシアグループ、グローバルマクロ分析ディレクター。CIAトランスナショナル担当局ディレクター、米国家情報会議、国務省の政策企画部ディレクターなどを経て現職。1980年代にはプリンストン大学、ジョージタウン大学などで教鞭をとった経験もある。最近の著書にManaging Strategic Surprise: Lessons from Risk Management and Risk Assessment, co-edited with Ian Bremmer and Paul Bracken (Cambridge University Press, 2007)がある。、 Jordan Sheneider ユーラシアグループ、リサーチャー。専門は国内における法制プロセス、多国間外交など。

2014年7月号掲載論文

冷戦期を思わせる戦略トライアングルが再び復活しつつある。冷戦期の米中ロ戦略トライアングルを巧みに利用したのはアメリカだったが、今回のトライアングルで強い立場を手にしているのは中国だ。北京は、ウクライナ危機に派生する米ロ対立をうまく利用できる立場にある。中国はロシアからのエネルギー供給を確保するだけでなく、ロシア市場へのアクセスの強化、ロシアからの軍事技術の供与を望んでいる。もちろん、戦略トライアングル内部の対立構図をはっきりと区分できるわけではない。中国にとってアメリカは依然として重要な経済パートナーだし、住民投票で国境線を変えたロシアのやり方を、国内に大きな火種を抱える中国が認めることもあり得ない。だがそれでも、この新環境のなかで大胆になった中国が、現在の東アジアにおける地域バランサーとしての役割をアメリカが遂行していくのを難しくするのは避けられないだろう。・・・

  • 新しい戦略トライアングル
  • 中国を求めるロシア
  • エネルギー供給と軍事技術へのアクセス
  • 何が起きるか

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