Slavko Sereda / Shutterstock.com

ロシア、中国と新しい外交課題

ロバート・ゲーツ 元米国防長官、 ファリード・ザカリア CNNファリード・ザカリアGPS ホスト

Russian and Chinese Assertiveness Poses New Foreign Policy Challenges

ロバート・ゲーツ  CIA分析官、国家安全保障問題担当大統領次席補佐官、CIA長官をへて米国防長官(2006-2011年)を務めた。現在はウィリアム・アンド・メアリー大学の総長

2014年7月号掲載論文

プーチンにとって、ウクライナにおける最終目的はキエフに親ロシアの政権を誕生させることだ。ヤヌコビッチほど、はっきりとした親ロ派である必要はない。東部がモスクワに目を向け、独立に近い大きな自治権を確保し、しかもウクライナがNATOやEUにこれ以上近づいていかなければ、おそらくプーチンはその状況で満足するのではないかと思う。すくなとも、当面はそうした状況で十分のはずだ。

そこに戦略的空白が存在すれば、(台頭する国家は)自分たちのナショナリスティックなアジェンダを模索するチャンスがあると考える。そしてひとたび行動を起こせば、それは自律的にエスカレートしていく。防空識別圏の設定、単なる監視船ではなく、戦闘機まで投入し始めた尖閣諸島をめぐる対日アプローチの激化、さらには南シナ海における石油掘削プラットホームの設置に象徴される、この18カ月から2年間の中国の攻撃的なアプローチを、私はこの文脈で捉えている。

  • ロシアの屈辱とプーチンの決意
  • ウクライナにおける目的
  • 中国のサイバー攻撃
  • 東シナ海における衝突のリスク
  • 中国にいかに対処するか

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

COPYRIGHT 2014, FEDERAL NEWS SERVICE, INC., 1000 VERMONT AVE. NW; 5TH FLOOR; WASHINGTON, DC - 20005, USA. ALL RIGHTS RESERVED.

Page Top