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「歴史の終わり」と地政学の復活
―― リビジョニストパワーの復活

ウォルター・ラッセル・ミード バードカレッジ教授(歴史・外交)

The Return of Geopolitics

2014年5月号掲載論文

政治学者フランシス・フクヤマは、「冷戦の終わり」をイデオロギー領域での「歴史の終わり」と位置づけたが、多くの人は、ソビエトの崩壊はイデオロギー抗争の終わりだけでなく、「地政学時代の終わり」を意味すると考えてしまった。現実には、ウクライナをめぐるロシアとEUの対立、東アジアにおける中国と日本の対立、そして中東における宗派間抗争が国際的な紛争や内戦へとエスカレートするリスクなど、いまや歴史は終わるどころか、再び動き出している。中国、イラン、ロシアは冷戦後の秩序を力で覆そうとしており、このプロセスが平和的なものになることはあり得ない。その試みは、すでにパワーバランスを揺るがし、国際政治のダイナミクスを変化させつつある。いまや、リベラルな秩序内に地政学の基盤が築かれつつあるのを憂慮せざるを得ない状況にある。・・・・

  • 再び地政学の時代へ
  • 誤解された「歴史の終わり」
  • ロシア、中国、イラン
  • 不安定化する秩序
  • 「歴史の黄昏」

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