Somchai Jammor/Shutterstock.com

モバイルファイナンス革命 ―― 携帯電話と経済開発

ジェイク・ケンドール  ビル&メリンダ・ゲイツ財団 貧困層金融サービスプログラム 上級プログラムオフィサー 、 ロジャー・ブーリーズ  ビル&メリンダ・ゲイツ財団 貧困層金融サービスプログラム ディレクター

The Mobile-Finance Revolution ―― How Cell Phones Can Spur Development

Jake Kendall ビル&メリンダ・ゲイツ財団貧困層金融サービスプログラム上級プログラムオフィサー、Rodger Voorhies ビル&メリンダ・ゲイツ財団貧困層金融サービスプログラムディレクター

2014年4月号掲載論文

モバイルファイナンスは、従来の金融サービスモデルに対して少なくとも三つの優位を備えている。第1は、デジタル取引が本質的に無料であること。第2は、モバイルコミュニケーションが膨大なデータを生み出し、銀行などのサービス提供者はデータを利用して収益性の大きいサービスを開発できるだけでなく、従来の信用評価に代えてデータを利用できること。そして第3は、モバイルプラットフォームが、銀行と顧客をリアルタイムでつなげることだ。このモバイルファイナンスが途上国の経済開発を大きく変化させている。世界銀行によれば、モバイルネットワークは世界の貧困地域の約90%をカバーしており、平均すれば途上国で暮らす100人のうち89人が携帯電話を利用している。これは非常に大きな機会がそこに存在することを意味する。モバイルテクノロジーを利用する金融ツールは、貧困層に金融サービスを提供するコストを大きく低下させるだけでなく、経済開発を加速する大きなポテンシャルを秘めている。

  • 貧困層と金融サービス
  • デジタル決済のポテンシャル
  • 貯蓄と携帯電話
  • 金融インフラを増やせ

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2014 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top