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大陸部東南アジアの統合と成長
―― メコン流域地帯のポテンシャル

ティティナン・ポンスティラク チュラロンコン大学准教授

The Mekong Region

Thitinan Pongsudhirak チュラロンコン大学准教授(政治学)。タイ空港公社や不動産投資ファンドプルクサ・リアル・エステートのコンサルタント、エコノミスト誌調査部門やスタンフォード大学人文学センター客員研究員などを経て現職。

2014年2月号掲載論文

地理的なロケーションと天然資源に恵まれた大陸部東南アジアは、内的な結びつきを深め、統合されつつある。だがそのポテンシャルを理解するには、地域内の相互的なつながりの強化だけでなく、その人口動態にも目を向ける必要がある。すべてを合わせると、大陸部東南アジアは3億を超える人々で構成される消費市場、労働市場をもち、所得レベルも上昇している。地域的なGDP合計は、2020年までに1兆ドルを上回ると予測されている。たしかに、教育や医療部門、そして格差や政治腐敗という深刻な問題を抱えているし、援助の呪縛という罠も待ち受けている。だが、中国南部とタイが資本と専門知識を提供し、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムが労働力、土地、天然資源を提供するという棲み分けが存在する。インフラプロジェクトや製造業は外国投資家に魅力的な投資機会を、そして外国企業は現地が切実に必要とする専門知識と技術を提供できる。大陸部東南アジアの未来は大きく開かれている。

  • 自由化と開放化
  • 交通ネットワークの進化と統合
  • 東南アジア経済のプロファイル
  • 一連の懸案
  • メコン経済の未来

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