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変貌したメキシコの大いなるポテンシャル ―― ペニャニエト・メキシコ大統領が語る改革

エンリケ・ペニャニエト

Pact for Progress ―― A Conversation With Enrique Pena Nieto

2014年2月号掲載論文

  • 改革と成長
  • エネルギー資源の民営化と経済成長
  • 治安対策と法の支配
  • NAFTAと北米地域のポテンシャル
  • メキシコの世界における立場

2012年12月1日、エンリケ・ペニャニエト(47)はメキシコの大統領に就任した。当時の彼に必ずしも大きな期待が寄せられていたわけではない。メキシコ州の知事を1期6年務めただけで、彼の政治手腕は未知数だった。しかも彼の勝利は、2000年に初めて自由選挙が実施されるまで、70年にわたってメキシコを支配してきた制度的革命党(PRI)が、権力の座に返り咲いたことを意味した。多くの人が、PRIのペニャニエトが権力者になれば、PRIの特質である仲間内の資本主義、経済停滞、ドラッグカルテルとの水面下での協調という忌まわしい過去が今に再現されるのではないかと懸念したものだ。だが、新大統領は直ちに踏み込んだ経済改革の法制化に乗り出し、財政政策に取り組み、労働組合、(放送・通信業界を支持してきた)オリガーク、そして、これまで保護されてきたエネルギー部門の改革に乗り出した。2013年10月には、ジャンクフードを対象とする脂肪税さえ成立させている。だが就任から約1年を経た現在、彼の新路線もはっきりとした結果は出せていない。メキシコ経済は停滞し、依然として犯罪が社会を脅かし、世論調査における大統領への信任も低下している。(聞き手 ジョナサン・テッパーマン、フォーリン・アフェアーズ副編集長)

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