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中国の台頭で変化した日ロ関係
―― 和解を模索しつつも、不透明な未来

フィオナ・ヒル
ブルッキングス研究所 シニアフェロー

Gang of Two
―― Russia and Japan Make a Play for the Pacific

Fiona Hill ブルッキングス研究所シニアフェロー(外交政策研究プログラム)。ユーラシア財団(戦略立案部長)、米国家情報会議(ロシア・ユーラシア担当)を経て現職。専門は米欧関係、ロシア、カフカス、中央アジアなど。

2014年1月号掲載論文

いまや中国の台頭が、あらゆる地域関係を緊張させている。ロシアはオホーツク海、北極海での中国の活動に神経をとがらせ、一方の日本は尖閣問題を憂慮している。東京は、尖閣問題をめぐって軍事衝突が起きるのではないかと憂慮している。中国だけでなく、韓国との関係も不安定化しているために、東京はアメリカとの同盟関係を補完するために、北東アジアでもう一つの友好関係を確立したいと考えているようだ。中国の台頭を前に変化する地域環境のなかで、2013年に開かれた日ロ「2プラス2」会合は、両国の関係を先に進める大きなステップだった。日ロ間の懸案である北方領土問題にも変化の兆しがある。・・・ソチオリンピック後に、プーチンは日本を訪問する予定であり、2014年に大きな展開があるかもしれない。だが、この変化が直線的に進むとは考えにくい。・・・

  • 変化した地域環境
  • 北方領土問題から関係改善へ
  • 日本の立場、ロシアの立場
  • 不透明な関係の未来

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