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Foreign Affairs Update
東シナ海における中国の現状変革路線
―― 同盟関係とアメリカの立場

マイケル・グリーン
戦略国際問題研究所アジア担当上席副会長

Safeguarding the Seas

Michael Green ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)上級アジア部長、国防総省の日本問題コンサルタントなどの要職を歴任。現在は戦略国際問題研究所アジア担当上席副会長。ジョージタウン大学の准教授。

2014年1月号掲載論文

中国は地域的現状を少しずつ変革し、東シナ海と南シナ海におけるより大きな影響圏を確立しようと試みている。(日本の尖閣諸島の国有化が緊張を高めたと中国側は主張しているが)尖閣問題を棚上げするとした了解を何度も破って、日本に危機感を抱かせたのは中国の方だ。両国の路線の大きな違いは、尖閣諸島を施政下に置く日本が現状を維持しようと試みているのに対して、中国は強制的圧力を行使して、現状を変革しようと試みていることだ。すでに中国は、フィリピンのスカボロー礁を、強制力を通じて事実上管理下においている。専門家の多くは、中国は同じ戦略を日本に対してもゆっくりと行使するつもりだと考えている。・・・オバマ政権は状況に対するアメリカの決意と同盟国を安心させる秩序だったメッセージを今後も表明していくべきだし、そのためにも、北京の戦略的意図を的確に分析しなければならない。

  • 短期的な失策か、それとも長期戦略の一部か
  • 強制力による影響力拡大路線
  • 中国の現状変革路線を封じ込めるには

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