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CFR Meeting
世界エネルギーアウトルック
―― 中東原油の重要性は変化しない

ファティ・ビロル 国際エネルギー機関チーフエコノミスト、セオドア・ルーズベルト バークレーキャピタル・クリーンテク・イニシアティブ マネジングディレクター

World Energy Outlook

Fatih Birol 国際エネルギー機関のチーフエコノミストで、世界有数のエネルギー市場分析者として知られる。IEAが毎年出版し、エネルギー市場分析・予測として高く評価されているワールド・エネルギー・アウトルックの編集責任者、そして各国の政策決定者にエネルギー市場のビジネスプロスペクトをブリーフする「IEAエネルギービジネス評議会」の責任者も兼務している。OPEC事務局で6年間勤務した経験がある。トルコ出身で、現在はフランス在住。2013年秋、「日本のエネルギー政策立案及びエネルギー関連産業の発展に寄与した」として、旭日中綬章を授与された。

2014年1月号掲載論文

エネルギー市場における各国の役割が変化しつつある以上、急速な変化のなかで市場の流れを読み、自国を適切な場所に位置づける必要がある。そうしない限り、敗者になる。アメリカは天然ガスの輸出国に姿を変え、中東諸国は石油消費国への道を歩みつつある。ヨーロッパ、アメリカという輸出市場を失いつつあるロシアとカナダは、天然ガス輸出のターゲットを次第に中国や日本などのアジアに向け始めている。そして、シェールガス革命が進展しても、世界の天然ガス価格の地域格差は、今後20年はなくならない。もっとも重要なのは、アメリカ国内における原油生産の増大を前に、「もはや中東に石油の増産を求める必要はない」と考えるのは、政治的にも分析上も完全に間違っていることだ。生産コストが低くて済む、中東石油へ投資しておかなければ、アメリカの石油増産トレンドが終わる2020年頃には、世界は大きな問題に直面する。中東石油の投資を止めれば、原油価格の高騰は避けられなくなる。

  • 変化したものと変化しないもの
  • シェール資源革命と中東石油 
  • なぜ中東石油は依然として重要か
  • 燃料補助金という悪夢
  • 主要国の地球温暖化対策

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