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風力・ソーラーエネルギーのポテンシャルを引き出すには
――悪い補助金からスマートな促進策への転換を

ジェフリー・ボール
スタンフォード大学レジデントスカラー

Tough Love for Renewable Energy

Jeffery Ball ウォールストリート・ジャーナル紙でエネルギー、環境問題を専門に、記者、コラムニスト、エディター務めた後、現在は、スタンフォード大学のエネルギー政策ファイナンスセンター、レジデントスカラー。

2012年5月号掲載論文

風力やソーラーエネルギーが、近い将来に化石燃料にとって代わることはあり得ない。当面、再生可能エネルギーは、化石燃料による電力生産に取って代わるのではなく、それを補完する程度に終わる。だからといって、その開発をいま断念するのは間違っている。風力タービンとソーラーパネルの効率は高まり、価格も低下している。重要なのは、これまでのように補助金で再生可能エネルギーのポテンシャルを摘み取ってしまわないように、よりスマートな促進策をとり、市場の競争を最大化することだ。目的は風力タービンやソーラーパネルを多く設置することではない。電力を安価に便利に安全に、しかも持続的に供給することだ。この目的を実現する包括的なエネルギー政策の一部に風力・ソーラーエネルギー促進策を戦略的に位置づける必要がある。

  • 危機対応策としてのエネルギーシフト
  • クリーンエネルギーの優位と弱点 
  • エネルギー使用効率の改善を
  • 補助金政策の光と影
  • ヨーロッパの後退
  • 台頭する中国のソーラー産業
  • エネルギー包括戦略の一部に位置づけよ

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