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CFR Interview
シリア連邦国家の形成を
―― アサド政権と反政府穏健派勢力の大同団結を模索せよ

レスリー・ゲルブ
米外交問題評議会名誉会長

The Long Reach for Syrian Peace

Leslie Gelb 米外交問題評議会名誉会長。国防総省(国際安全保障担当ディレクター)、国務省(ヨーロッパ担当国務次官補)を経て、ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト、エディター(1981―1993)、米外交問題評議会(1993―2005)の会長を経て、現職。

2013年12月号掲載論文

内戦が続くなかで、ジュネーブに紛争勢力を集めて、シリア内戦を交渉によって解決しようとするアメリカの政策は合理性を欠いている。むしろ、アラウィ派のアサドファミリーにとっても、スンニ穏健派勢力にとっても、(そしてアメリカにとっても)、最大の脅威であるシリアのジハーディスト勢力(イスラム過激派)を一掃するために、アサド政権とスンニ穏健派勢力の大同団結、共闘路線の組織化を模索すべきではないか。アラウィ派は「ジハーディストが権力を握れば自分たちを皆殺しにすること」を理解しているし、世俗的で穏健派のスンニ派も、「ジハーディストが権力を握れば、厳格なイスラム法(シャリア)を強要されること」を知っている。・・・いずれ、穏健派とアサド政権との間で将来に向けた政治的了解、例えば、「ジハーディストを相手とする戦闘が決着に近づいてきた段階で、連邦国家形成を含む、権力共有のスタイルについて政治的妥結をまとめる」こともできるはずだ。・・・・

  • 交渉では問題は解決しない 
  • 連邦国家の形成に向けた大同団結を
  • 穏健派勢力への支援を 

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