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中国の労働者はどこへ消えた
―― 経済成長至上主義の終わり

ダミアン・マ
ポールソン研究所フェロー
ウィリアム・アダムス
ピッツバーグ大学アジア研究センターアソシエート

Where Have All the Workers Gone?
―― China's Labor Shortage and the End of the Panda Boom

Damien Ma シカゴ大学ポールソン研究所フェロー。ユーラシアグループの中国アナリストを経て現職。フォーリン・アフェアーズ電子版に「習近平政権の内憂外患」(フォーリン・アフェアーズ・リポート2012年12月号掲載)、「北京は近く経済改革に着手する――改革の必要性が障害を克服する」(2013年6月号掲載。エバン・A・フェイゲンバームとの共同執筆)などを発表している。William Adams ピッツバーグ大学アジア研究センター、アソシエート。PNCフィナンシャル・グループのシニア・インターナショナル・エコノミスト。ダミアン・マと共著で、In Line Behind a Billion People: How Scarcity Will Define China's Ascent in the Next Decade(Pearson, 2013)を出版している。

2013年11月号掲載論文

中国の輸出と安価な製品をこれまで支えてきた季節労働者が不足するにつれて、中国経済の成長は鈍化している。市場レベルへと賃金を引き上げなかった工場のオーナーたちは、労働者が工場を後にし、戻ってこないという事態に直面している。「安価な労働力」の時代は終わり、企業は労働者を生産現場につなぎ止めようと賃上げに応じ、よりやる気のある季節労働者を確保できる内陸部へと工場を移転させる企業もある。一方、米企業の一部は生産部門をアメリカ国内に戻すか、メキシコやベトナムに移動させることを検討し始めている。だが、悪いことばかりではない。急速に上昇する賃金レベルが、投資・輸出主導型経済から内需主導型経済モデルへのシフトを促している。中国の指導者がこれまでの流れを維持したいのなら、利益集団としての労働者の集団化を認識し、安定よりも成長を重視する、これまでの社会契約を見直す必要があるだろう。

  • 変化した労働市場
  • 雇用主のパラダイス 
  • 変化し始めた労働市場 
  • なぜ中国の労働力は過大評価されてきたか 
  • 内陸部への工場移転と賃上げ 
  • 大学は出たけれど 
  • 今後、どうなるか 

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