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米陸軍を地上配備型ミサイル戦力へ進化させよ
―― 歩兵・砲兵部隊からの進化を

ジム・トーマス/戦略予算分析センター研究部長

Why the U.S. Army Needs Missiles

Jim Thomas 戦略予算分析センター副会長兼研究部長。国防省で13年間にわたり、さまざまな政策立案や情報分析に携わり、2005―2006年のQDR(Quadrennial Defense Review)の作成を主導した。その後、R&D会社アプライド・マインズの副社長を経て現職。

2013年7月号掲載論文

戦略的にも予算面でも逆風にさらされているため、国防予算削減の多くが米陸軍に押しつけられ、陸軍は今後その価値と役割を失っていくと考えられている。たしかに、第二次世界大戦後に戦艦が空母に取って代わられていったように、装甲部隊や機甲師団は今後衰退していくだろう。だが、陸軍が世界の重要地域に配備される地上配備型のミサイルシステムへと戦力の重心をシフトさせれば、新状況に適応できる。米陸軍は、敵の戦力投射能力を阻む独自のA2ADシステムを確立すべきだろう。特に日本から南シナ海までの島嶼群にミサイルランチャーを配備すれば、日本やフィリピンが中国による潜在的攻撃から国を自分たちで守る助けになるし、有事の際に、中国海軍の行動の自由を制約できる。地上配備型ミサイル戦力を重視すれば、米陸軍はアジア重視戦略にも有意義な貢献ができるはずだ。

  • 小さくなる陸軍の役割?
  • 地上戦の限界
  • 「エア・シーバトル」と地上配備型ミサイル戦力
  • 陸軍の進化を

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