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Foreign Affairs Update
S・ライス大統領補佐官のプレイブック
―― 大統領補佐官としての要諦とは

I・M・デスラー
メリーランド大学教授

Susan Rice's Playbook

I. M. Destler メリーランド公共政策大学院教授。ピーターソン国際経済研究所のフェローも務める。フォーリン・アフェアーズに「大統領に次ぐ重責を担う国家安全保障担当大統領補佐官の役割とは ――バンディからキッシンジャ-、ブレジンスキー、ライス、ハドレーまで」(フォーリン・アフェアーズ・リポート2009年2月号掲載)を発表している。

2013年7月号掲載論文

大統領との信頼関係を築けるかどうかを別にしても、スーザン・ライスは大統領補佐官として基本的な選択に直面する。国家安全保障政策のプロセスを監視・管理していく上で、国家安全保障会議(NSC)の役割を重視すべきか。あるいは、(キッシンジャーやブレジンスキーのような)過去のパワフルな大統領補佐官たちのように、有力な外交アドバイザーとしての役割を重視し、大統領と近い関係にあることを利用して、政策を自分が好ましいと考える方向にもっていくべきか。だが、明確なビジョンをもつオバマ大統領の補佐官として成功するには、(戦略構想型の)ブレジンスキー流ではなく、(調整型の)ドニロン流に徹し、自分の政策志向は抑え、大統領との信頼関係、他の国家安全保障プレイヤーとの信頼関係を形作ることに先ず焦点を合わせるべきだ。大統領補佐官としての成功は、政府内での関係を管理していく能力、つまり、大統領、そして他の国家安全保障プレイヤーとの信頼関係をいかに築くかに左右される。

  • ドニロンからライスへ
  • 大統領補佐官の要諦
  • ライスはスコークロフトの叡知を生かせるか

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