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なぜアメリカの教育は失敗したか
―― 諸外国の成功例に学ぶ

ジャル・メータ
ハーバード大学教育大学院アシスタントプロフェッサー

Why American Education Fails
―― And How Lessons From Abroad Could Improve It

Jal Mehta ハーバード大学教育大学院アシスタントプロフェッサー。近著にThe Allure of Order: High Hopes, Dashed Expectations, and the Troubled Quest to Remake American Schooling, (Oxford University Press, 2013)がある。本稿は同書をもとにしている。

2013年6月号 掲載論文

アメリカの小・中・高校生の3分の2以上は読解力や情報の暗記といった基本的スキルは身につけているが、情報の応用や分析をうまくこなせるのは、その3分の1にすぎない。世界的に見ても、高度な思考力という指標では、アメリカの生徒は中レベルの評価に甘んじている。問題は、(生徒の学力について)教師と学校の説明責任を政府が問うことで、子供の学力を高めようとしていることだ。これに対して、実際に子供の学力が高い諸国は、現場に投資することで、教育体制の「品質管理」を実現している。こうした諸国では生徒の学力が高まると、政府の教育投資への世論の支持が高まり、教師という仕事の魅力も高まるという好循環が存在する。工場労働が全盛期の時代に作られたアメリカの学校制度は、21世紀の経済が要求する複雑な学習と批判的思考を生徒たちに身につけさせる内容と体制になっていない。ゼロから新しいシステムを構築し、教師の仕事を高度な専門職として位置づけて、教職を再確立する必要がある。

  • 専門職として教職を確立せよ
  • 教師と政府の対立
  • 規律か投資か
  • 教員の質と能力を引き上げるには
  • 教育の知識を集積するメカニズムを
  • 教師の孤立を防げ
  • 国の役割

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