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CFR Interview
なぜアメリカは
イラク戦争の判断を間違えたか

リチャード・ハース 米外交問題評議会会長

The Iraq Invasion Ten Years Later: A Wrong War

2013年4月号掲載論文

(イラクとの戦争判断をめぐっては)憶測がワシントンを支配していた。・・・憶測も情報も間違っていた。戦争は迅速かつ簡単に終わると考えられていた。イラク人はアメリカ人を解放者として歓迎する。解放されたイラクを、アラブ語に翻訳された『ザ・フェデラリスト』を読み込んだ現地の民主主義勢力に委ね、米軍が安全にイラクを離れるまで、そう長い時間はかからない、と考えられていた。・・・イラク戦争は戦う価値があったのか、戦争をめぐって一連の優れた決定が下されたとみなせるか、うまく遂行されたか。これらの問いに対する答は完全にノーだ。イラク戦争はアメリカ政府が(必要に駆られて遂行した戦争ではなく)自ら選んだ戦争だった。だが、それは間違った選択だったし、うまく遂行されることもなかった。・・・イラク戦争の教訓とは、憶測を基に政策を組み立てることがいかに危険かという点にある。疑問や厄介な問題を憶測だけで片付けてしまえば、いかなるものでも説得力があるように思え、自分で納得してしまう。それが、現実に起きてしまった。

  • 戦争の決断はいかに下されたか
  • なぜ判断を間違えたか

<戦争の決断はいかに下されたか>

―― あなたは2009年の著作War of Necessity, War of Choiceで、2003年3月にジョージ・W・ブッシュ大統領がイラク戦争の決定をどのように下したかを分析している。本を出版して以降、このテーマについて新しい考えをもつようになった点はあるだろうか。・・・

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