Jon Mullen / shutterstock.com

5年後、アメリカはサウジを抜いて、
世界最大の産油国になる
――世界エネルギーアウトルック

◎スピーカー
ファティ・ビロル /国際エネルギー機関(IEA)、チーフエコノミスト
◎プレサイダー
ゲリー・ロス/PIRAエネルギー・グループ

World Energy Outlook 2012

Fatih Birol 国際エネルギー機関のチーフエコノミストで、世界有数のエネルギー市場分析者として知られる。IEAが毎年出版し、エネルギー市場分析・予測として高く評価されているワールド・エネルギー・アウトルックの編集責任者、そして各国の政策決定者にエネルギー市場のビジネスプロスペクトをブリーフする「IEAエネルギービジネス評議会」の責任者も兼務している。OPEC事務局で6年間勤務した経験がある。トルコ出身で、現在はフランスに在住。

2013年2月号掲載論文

ヨーロッパの天然ガス価格はアメリカの5倍も高く、アジアの価格はアメリカの8倍にも達する。わずか5年前には、これらの地域の天然ガス価格はほぼ同じ水準にあった。だが、5年間でこれだけの価格差が生じてしまった。価格が高いことが、天然ガスの市場シェアの拡大に歯止めをかけている。たしかに天然ガスは黄金時代を迎えている。だが北米市場を別にすれば、市場シェアの拡大には、ヨーロッパとアジアの価格がアメリカ並みに下がるか、少なくとも、それに近づいていく必要がある。・・・そして、現在からわずか5年後の2017年には、アメリカは、サウジアラビアを抜いて、世界最大の石油生産国になる。これは主に、(シェールオイルなど)非在来型の資源であるタイトオイルを開発できるようになったからだ。こうしたエネルギーシステムの新たな見取り図が、地政学的に何を意味するかを考える段階にきている。

  • 変化したエネルギーシステムの前提
  • 地球温暖化と米中
  • エネルギーと補助金
  • シェールガス革命の光と影
  • イラク原油のポテンシャル
  • アメリカのシェールオイルのポテンシャル
  • エネルギー使用効率の改善を
  • シェールガスと環境汚染問題
  • 原油価格の高騰は続く

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