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第三の産業革命
―― モノをデータ化し、データをモノにする

ニール・ガーシェンフェルド
マサチューセッツ工科大学教授

How to Make Almost Anything
―― The Digital Fabrication Revolution

Neil Gershenfeld マサチューセッツ工科大学教授で、MITのビッツ&アトムセンターの所長。専門はコンピュータサイエンス。

2012年11月号掲載論文

新たなデジタル革命が迫りつつある。今度はファブリケーション(モノ作り)領域でのデジタル革命だ。コミュニケーションや計算のデジタル化と同じ洞察を基盤にしているが、いまやプログラム化されているのは、バーチャルな何かではなく、フィジカルなモノだ。CGデータを元に3次元のオブジェクトを造形する3Dプリンターの登場によって、ベアリングと車軸を、同じ機械で同時に作れるようになった。これをデータからモノを作り、モノをデータ化するための進化する能力と定義することもできるだろう。このビジョンを完成させるにはまだ長期的な研究が必要だが、すでに革命は進行している。だれもがどこででも何でも作れる世界で、われわれはどのように暮らし、学び、仕事をすることになるのか。現在進行中の革命が突きつける中核的な疑問に答えることが、現状でのわれわれの大きな課題だろう。

  • 新しいデジタル革命とは
  • 3Dプリンターの登場
  • デジタル・ファブリケーションとコンピュータの進化
  • 世界に広がった「ファブラボ」
  • デジタル・ファブリケーションをいかに用いるか
  • 素材をデジタル化する
  • 3Dアセンブラー
  • 自己複製システムが伴う問題
  • 技術革新を計画する

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