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増税か歳出削減か
――なぜアメリカの貧困率は高いのか

アンドレア・ルイス・キャンベル マサチューセッツ工科大学教授

America the Undertaxed
―― U.S. Fiscal Policy in Perspective

Andrea Louise Campbell マサチューセッツ工科大学教授(政治学)。専門はアメリカ政治。社会保障政策、医療政策、課税政策などを通じた政治分析を行っている。著書にHow Policies Make Citizens: Senior Citizen Activism and the American Welfare State (Princeton, 2003)がある。

2012年10月号掲載論文

共和党は増税ではなく、歳出を減らして債務を削減することを重視し、一方の民主党は政府支出のレベルを維持するか、あるいは拡大し、そのための増税を考えている。アメリカは、他の先進国と比べてより累進的な課税制度、つまり、税負担の重荷を貧困層から富裕層へシフトさせる税体系をもっている。だが、他の先進国に比べて、アメリカの富の再分配機能は弱い。累進課税策をとりながらも、所得再分配機能を社会保障プログラムではなく、減税策や税免除などの税額控除策に委ねているためだ。このやり方では所得と資源をうまく再配分できない。1人あたりGDPでは世界でトップレベルながらも、富裕国のなかでアメリカの貧困率がもっとも高いのはこのためだ。

  • 民主、共和党の経済と課税への認識 部分公開
  • 極端に低い対GDP比税収
  • 所得再分配機能の低さと社会格差
  • とにかく複雑な課税システム
  • 税制改革という政治決定

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