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北京はアメリカと世界をどうみているか

アンドリュー・J・ネーサン コロンビア大学教授 / アンドリュー・スコベル ランド研究所 シニア・ポリティカルサイエンティスト

How China Sees America

Andrew J. Nathan コロンビア大学教授で、政治学者。専門は中国の政治と外交。
Andrew Scobell ランド研究所 シニア・ポリティカルサイエンティスト。専門は、中国の軍事力、朝鮮半島情勢など。この論文は二人の共著として近く出版されるChina Search for Security(Columbia University Press, 2012)からの抜粋。

2012年9月号掲載論文

「アメリカの行動には裏がある。アメリカは、中国がアメリカに挑戦できるほど強大化するのを阻止する意図をもっている」。中国の軍や安全保障組織の分析官たちは「ワシントンは自分の条件での協調を望み、北京が自国の利益を守るのに必要な軍事能力を整備するのを牽制し、中国の政治体制の変革を促進することを意図している」とみている。彼らは「アメリカは中国の政治的影響力と中国の利益を抑え込むリビジョニスト国家だ」と本気で考え、「軍事的に対米対抗路線をとるべきだ」と主張する者もいる。とはいえ、長期的にみれば中国と欧米の双方にとってのより優れた代替策は、現行の世界システムを維持するために中国がこれまでよりも大きな役割を担う、新しい力の均衡を作り上げることだろう。中国が世界最大の経済国家になっても、その繁栄は、日本とアメリカを含む、グローバルなライバル国家の繁栄に左右される。ライバルが繁栄しない限り、中国も先には進めないのだから。

  • 相手の意図はどこにあるか
  • 中国の世界観と四つのリング
  • 中国はアメリカの意図をどう読んでいるか
  • 「対中包囲網の戦略リング」
  • 貿易・経済紛争とイデオロギー対立
  • 台湾は中国を抑えるためのツール
  • アメリカの非政府組織が作り出す脅威
  • 自分の条件での協調
  • 米中協調の余地は残されているか

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