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CFR Interview
投資バブルの崩壊で中国経済は長期停滞へ

パトリック・チョバネック
清華大学経済・マネジメント大学院准教授

Silver Lining in China’s Slowdown

Interviewed by Christopher Alessi, Associate Staff Writer at CFR.org

2012年9月号掲載論文

この数年来の中国経済の成長は、グローバル経済危機対策として北京が実施した景気刺激策が作り出した投資ブームによって牽引されてきた。当然、これは持続可能な成長ではなかった。今や投資バブルははじけ、不良債権が増大し、中国経済の成長率は、2009年以降、最低のレベルへと抑え込まれている。・・・すでに、中国の地方政府が不動産開発業者を、そして中央政府が国有企業や地方政府をベイルアウトし始めている。・・・中国政府は成長戦略の見直し、つまり、輸出・投資主導型モデルから内需主導型モデルに向けた調整を迫られている。中国経済をリバランスするには、為替政策、金利政策、課税策を見直して、資金が家計(預金者と消費者)へと流れるようにしなければならない。・・・有意義な調整プロセスによって中国経済がよりバランスのとれたものへと進化していけば、中国により多くの輸出をしたい国や企業、中国との貿易バランスを均衡させたい国に大きな恩恵がもたらされる。問題は、この調整が痛みを伴うために、成長戦略の見直しに対する政治的抵抗が避けられないことだ。

  • 停滞の原因は
  • 内需主導型経済への転換は実現するか 
  • 現在の中国と1990年代の日本の共通点
  • 中国経済失速の世界的余波は

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