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変化の時代における米陸軍の役割
―― 予算削減、アジアシフト、展開能力の強化

レイモンド・T・オディエルノ 米陸軍参謀総長

The U.S. Army in a Time of Transition

Reymond T. Odieruno 米陸軍大将。イラク駐留多国籍軍最高司令官を経て、2011年9月から米陸軍参謀総長。

2012年6月号掲載論文

アメリカはアジア太平洋地域における安定の擁護者として重要な役割を果たしている。特に陸軍は平時においても重要な地域的役割を担っている。陸軍のプレゼンスは、潜在的敵対勢力の侵略に対する抑止力形成に不可欠だし、相手の軍事計画立案を複雑にするとともに、われわれのプレゼンスを無視して相手が他の軍事領域へ投資するのを阻む歯止めにもなる。・・・アジア・太平洋地域の軍事力は陸軍が主流であり、それだけに米陸軍が地域パートナーと力強い関係を維持することが、さまざまな事態に対処していく上できわめて重要だ。地域的な同期化には、言語や文化に関する教育、そして特有の装備も必要になる。・・・予算削減という現実に対応していくには、戦力の規模、装備、訓練と即応態勢という三つのバランスを均衡させていく必要がある。

  • 三つの変化
  • 限られた予算
  • アジア・太平洋シフト
  • その他の地域での陸軍の役割
  • 広範な任務への迅速で柔軟な対応
  • 予防と勝利

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