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CFR Interview
ムハンマド・モルシとエジプト軍は協調できるのか
――軍と同胞団とタハリール広場

ロバート・ダニン
米外交問題評議会
中東・アフリカ担当シニア・フェロー

What Morsi's Win Means for Egypt

聞き手はバーナード・ガーズマン(Consulting Editor, CFR.org)

2012年6月号掲載論文

ムスリム同胞団の物質面での力は限られている。戦車を保有しているわけでもなければ、政治機構を掌握しているわけでもない。だが、同胞団は一定の政治的正統性(民衆の支持)を持っている。対照的に軍は大きな力を持っているが、民衆が、軍が文民政府に権力を委ねることを求めていることも理解している。つまり、双方がカードを持っている。おそらく、対立ではなく、協調したほうが、互いのためになるという了解を共有している。だが今後、困難な局面に直面するのは避けられないだろう。平和な状況を維持し、最終的に、正統性のある政府機関を形作っていくプロセスがうまくいかなければ、いまやディフォルトの政治機構である「タハリール広場」が動き出すだろう。軍とムスリム同胞団がうまくバランスをとって状況を前に進めていかなければ、再び「タハリール広場」が政治を動かすことになる。

  • モルシの勝利は何を意味するか
  • エジプト軍の選択
  • 中東諸国とアメリカの立場

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