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不安定な新世界、動かない資金
――長期ビジョンとコンフィデンスの喪失

◎スピーカー
ローレンス・D・フィンク ブラックロック理事長兼最高経営責任者
◎司会
マリア・バーティロモ CNBCニュース アンカー

It's a New World: So What Should We Do?

Laurence D. Fink 世界最大の資産運用会社、ブラックロックの理事長兼最高経営責任者。ファーストボストン、ブラックストーン・グループを経て、1988年にブラックロックをブラックストーンの傘下企業として共同設立し、1998年にブラックストーンから独立。運用資産は3兆ドルを超えると言われる。

2012年4月号掲載論文

われわれは、さまざまな台風が重なり合って巨大な嵐が作り出されるパーフェクトストームに直面しているようなものだ。高齢化する人口、経済のデレバレッジ、世界経済の成長エンジンの(新興国への)シフトと雇用の変化、そして低成長と低配当のなかでの所得格差の拡大が重なり合っている。これが、人々がまさによりよい配当とより優れた経済機会を求めているタイミングで起きている。パーフェクトストームのなかにある以上、コンフィデンスは損なわれ、ボラティリティが高まる。誰もが、現在の強い風がどこに向かうかを気にしている。・・・必要なのは教育への投資を含む、長期的投資、そして市場を再び動かし、成長を回復し、貯蓄を長期的な投資に置き換えていくためのコンフィデンスを再生することだ。(L・フィンク)

  • 「明るい未来を確信できない」
  • 何がすべてを停滞させているのか
  • 眠っている資金を動かすには
  • コンフィデンスと長期投資の再生を
  • 高齢社会と財政危機

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