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Foreign Affairs Update
フクシマ危機を前にホワイトハウスはどう動いたか
―米市民の保護か日米関係への配慮か

ジェフリー・A・ベーダー 前米国家情報会議東アジア担当シニアディレクター

Inside the White House During Fukushima

Jeffrey A. Bader 米国家安全保障会議東アジア担当シニアディレクターとして、フクシマ原発危機への米政府の対応を担当した。現在は、ブルッキングス研究所のシニアフェロー。

2012年3月号掲載論文

われわれはフクシマ第1原発で何が起きているかの情報収集に奔走した。「日本政府は分かっていることのすべてをわれわれに伝えるつもりはなく、状況を取り繕っているのではないか」と考える者もいた。だが、大統領の科学技術担当顧問を務めるジョン・ホルドレンは、「原子炉内の状態を把握するための装置がどれも機能していない以上、大枠の情報しか入手できないのは無理もない」と日本側の対応に一定の理解を示した。・・・だが、フクシマの事態が容易ならざるものであることは明らかだった。・・・われわれは、日本からの避難を求める米大使館や軍関係者のアメリカ人家族(配偶者や子供)の意向を尊重したかった。しかし、われわれは日本の社会をパニックに陥れることは望んでいなかったし・・・将来の日米関係にダメージが出ないようにする必要もあった。・・・

  • 日本政府に対する不信
  • 在日アメリカ人の避難問題
  • 東京にいる米市民をどうするか
  • 科学的モデルを求めて
  • 最悪のシナリオと緊急避難計画

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