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イスラム主義者とエジプトの未来
――ムスリム同胞団の台頭を前に過激化する世俗派集団

エド・フサイン/米外交問題評議会 中東担当シニア・フェロー

Islamist and Egypt’s Future

2012年1月号掲載論文

エジプトの暫定統治にあたっている軍最高評議会(SCAF)は、現在の暫定内閣が2012年7月の大統領選挙までその責務を全うしていくと表明している。だが1月に内閣を作るための議会選挙の結果がでるにもかかわらず、暫定内閣が7月まで政治を運営するというのではつじつまが合わない。・・・もちろん、選挙で大きな勝利を収めつつあるムスリム同胞団と軍の関係が今後どのように変化していくかは重要なポイントだ。だが、イスラム政権の誕生を望まない世俗派や旧体制のメンバー、タハリール広場に集結している世俗的過激派の動向にも注意が必要だ。これらの勢力は、イスラム主義者に権力を委ねるくらいなら、旧体制を復活させるか、軍事支配が続くほうがましだと考え、選挙結果をキャンセルするか、延期すべきだと主張している。仮にこれらの勢力が結集して選挙結果が反故にされるような事態になれば、エジプトは再び極端な混乱に陥っていくことになる。

  • 議会選挙と政治日程の大きな矛盾
  • 軍とムスリム同胞団の関係はどうなるか
  • 大統領選挙、状況に不満を募らせる世俗派

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