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CFRインタビュー
米格付け引き下げは何を引き起こすか
―― さらなる新興国の台頭か、米経済の再生か

ケント・ヒューズ ウッドロー・ウィルソン・センター プログラムディレクター

A Bullish View on U.S. Treasuries

Kent Hughes  ウッドロー・ウィルソン・センター、アメリカ経済、グローバル経済研究プログラムディレクター

2011年8月号掲載論文

一定の対策は採られたが、ヨーロッパの主要銀行が問題に関与しない限り、ギリシャのソブリン債務の解決はあり得ないと多くの専門家はみている。中国はインフレ問題を抱え、対応に追われている。一部地域では住宅バブルが生じ、生活コストが上昇している。ブラジル経済は中国と比べれば安定しているが、同様にインフレリスクを抱えている。アメリカ経済は、赤字削減をどう進めていくかについて大きな不確実性が残されているとはいえ、依然としてその金融市場は奥深く、力強いと考えられている。格付けが引き下げられても、米国債の魅力が大きく色あせることはない。最終的には、議会もアメリカが直面している長期的な財政・債務問題に対処していくだろう。むしろ、格付け引き下げによって、財政赤字・債務問題への政治的対応が刺激される可能性が高い。すでに格付け会社は米議会の関係者に対して、なぜ格付けを引き下げる可能性があるかについて話をしている。当面は、ドルが最善の投資対象とみなされるはずだ。(K・ヒューズ)

  • 債務上限引き上げ後のグローバル金融市場
  • 米国債の格付けが引き下げられれば

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