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カダフィ後に何が起き、誰が台頭してくるのか

フレデリック・ウェレイ ランドコーポレーション、シニアポリシーアナリスト

Libya's Terra Incognita

掲載論文

チュニジア、エジプトで民衆蜂起がおきると、1969年のクーデターでカダフィを支持した軍高官の一部でさえ、ポストを解任された。カダフィは、彼らが反体制運動を主導することを懸念した。いまや軍は分裂し、トリポリにはカダフィの息子たちが統率する「ダイハード」部隊がいる。カダフィがリビアを去っても、リビアの解放を求める勢力と、最後まで戦いをやめないカダフィ体制の「ダイハード」たちの間で抗争が続くことになるだろう。結局、今後のリビアをまとめられるのは、リビア解放を求める旧リビア軍の部隊しかいない。さらに行く手には、トリポリとキレナイカの対立、大きすぎる部族パワー、民族的不満をいかに制御していくかという難題が控えている。もっとも重要なのは、リビアの軍と部隊が、特定の指導者、部族や地域ではなく、組織に対して忠誠とアイデンティティを持つようにすることだ。

  • 弱体化した軍隊
  • 部族間のバランスをどうとるか
  • トリポリとベンガジを隔てる分断線
  • 新リビアの課題

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