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チュニジア革命とエジプト、リビア、サウジアラビア

エリオット・アブラムス 米外交問題評議会中東担当シニア・フェロー

Will Tunisia Inspire More Popular Uprisings?

Elliot Abrams 米外交問題評議会シニア・フェロー。専門はアメリカの中東政策、民主化促進策、人権問題。ロナルド・レーガン政権で人権担当国務次官補、ジョージ・W・ブッシュ政権で大統領特別補佐官、国家安全保障担当大統領副補佐官を務めた。

2011年2月号掲載論文

2010年12月にチュニジアで起きた民衆デモは数週間に及び、2011年1月についに政権は崩壊し、ベンアリ大統領はサウジに亡命した。このチュニジアでの展開が北アフリカ他の独裁国家でも民衆蜂起を誘発するのではないかといまや広く考えられている。中東問題の専門家であるエリオット・アブラムスは、「民衆蜂起の高まりを前に、チュニジアの軍隊は組織としての生き残りを重視し、ベンアリと彼の家族のために、数百人の市民を殺害すれば、軍に未来はないと判断し、これが、民衆が作り出した革命の流れを加速した」と指摘する。つまり、「他の中東の独裁国家でも、かりに民衆運動が起き、軍隊が独裁者の鎮圧命令を拒絶すれば、同じような展開になる」と語った同氏は、似たような展開になる可能性を秘めているのが、いずれも権力継承のタイミングにある「リビアとエジプトだ」と指摘した。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.orgのコンサルティングエディター)

  • エジプトとリビアに注目すべき理由
  • ムバラクの後継をめぐる混乱
  • アメリカの路線とサウジの役割
  • サウジの役割とは

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