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トルコは西洋に背を向けたのか?

モートン・アブラモウィッツ 元駐トルコ米大使
ヘンリ・J・バーキー カーネギー国際平和財団シニア・アソシエーツ

Turkey's Transformers―The AKP Sees Big

Morton Abramowitz 駐トルコ米大使を経て、現在はセンチュリー財団のシニア・フェロー。
Henri J.Barkey カーネギー国際平和財団シニア・アソシエート(非常勤)。リーハイ大学教授(国際関係論)。

2009年12月号掲載論文

急速な経済成長を遂げたトルコ政府は次第に欧米から距離を置き、独自の外交路線を取り始めている。イラクのクルド人勢力と接触し、中東での紛争や危機の仲介を手がけ、ロシアとの関係も強化している。イスラム系のエルドアン政権は、欧米に背を向け、イスラム世界の代弁者になることを望んでいるのだろうか。どちらの方向を目指すとしても、今後のトルコの運命を大きく左右するのは、(これまで大きな権勢を振るい政治に介入してきた)軍の動きではない。既に軍事クーデターの時代は終わっているのかもしれない。むしろ政府が内外のクルド人問題にどのような対策をとるかでトルコの今後は左右される。より広義には、憲法と古びた政治制度を刷新する必要がある。これこそ、近隣諸国とトルコの和解を達成する大きな第一歩になるはずだ。

  • 分裂するトルコ政治
  • AKPの路線
  • アンカラの外交攻勢の思惑は
  • 外交的勇み足?
  • 壮大な夢と内なる改革

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