Svetlana Lukienko / Shutterstock.com

CFRミーティング
金融危機の教訓
― ドルの暴落とインフレの危機がやってくる?

スピーカー
ベン・ステイル 米外交問題評議会(CFR)シニア・フェロー(国際経済担当)
プレサイダー
セバスチャン・マラビー CFR地政経済学研究センター所長

Lessons of the Financial Crisis

2009年7月号掲載論文

「今回の(金融)危機の進展と政府の政策の余波は重なり合っている。たとえば、低所得世帯向けローン拡大策が、米投資銀行のレバレッジの拡大を招いた。・・・低所得世帯やマイノリティーの持ち家比率を上げることは政策の優先課題だった。ハイリスクローンの拡大を未然に防ごうとしても、おそらくそれを押さえ込もうとする政治的抵抗を受けていただろう。・・・いずれ米政府は自らが市場に吐き出した資金を吸い上げようと、最大1兆ドルの民間資産をあわただしく市場で投げ売りすることになるだろう。しかし、実際のFRBの行動は迅速性と積極性を欠くものになる可能性がある。そうなれば、米国債は大幅に下落し、長期金利の急上昇とドルの急落を招き、その半年後から1年後にはインフレ率が大幅に上昇することになる」。

  • 政治がアメリカのレバリッジ体質を煽り立てた
  • 住宅バブルの実態と銀行の立場
  • なぜユーロ圏周辺諸国が大きなダメージを受けたか
  • 次の危機はドルの暴落とインフレ?
  • カバナンスの担い手は政府か市場か

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2009 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top